作業現場には、自社社員のほか、協力会社の社員や時期によっては新入社員や転職者など様々な作業者が現場に入ってきます。安全を確保するためには、安全衛生への心得や態度などを共通認識したうえで、現場全体コミュニケーションを活性化することが重要です。

朝礼の目的とその効果について

朝礼を実施している作業現場も多いと思いますが、その目的は次のような理由によるものです。

<<朝礼の目的と効果>>

①その日の作業を無事故でスムーズに進めるために、連絡や指示事項の周知を図るため

②作業チーム全員の心身の状態を把握し、チームワークとモラルの向上を図るため

③管理・監督者と作業者間の意思の疎通を図るため

④私的な自分の時間から、仕事をする時間へと気持ちを切り替えるため

⑤準備体操を行うことで、心身の状態を柔軟にするため

基本のスローガン「安全第一」の由来

多くの作業場に掲げられている基本のスローガンとして「安全第一」があげられるのではないでしょうか。このスローガンは、いまから100年以上前にアメリカの鋼鉄会社USスチールのゲーリー社長が提唱したものです。

当時USスチールでは不景気のあおりで、労働災害や疾病が多発しており、この悲惨な状況に直面したゲーリー社長は、これまでの経営方針であった「生産第一、品質第二、安全第三」を「安全第一、品質第二、生産第三」に変更しました。この方針が実行されると、けが人や病人が大きく減少。なんと安全成績が向上しただけでなく、「生産第一」としていた時よりも生産や品質が向上し、会社の業績が上がっていきました。

これをきっかけとして「安全第一」のスローガンは日本を含め、世界全体に広がったと言われています。この「安全第一」の意義は、仕事を行う場合まず「安全」を第一に考えて、安全を仕事の最も優先順位の高い項目とすることであると言えます。現場にスローガンを掲げているだけで安全が確保されるわけではなく、日々「安全第一」の意識を忘れずに作業にあたることが安全に大きく関係します。

職場を活性化させる報連相のポイント

安全衛生管理・活動において「報連相 ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」はとても重要です。近年ではスマホの普及に伴い、職場での対面コミュニケーションがうまく取れず、ホウ・レン・ソウが不足しているとの指摘があります。活発な報連相は作業の効率化だけでなく、安全の観点からも大きな役割を果たします。

報連相を正確かつ、簡潔に行うポイントは次の通りです。

報告のポイント

①報告は早く行うことが基本

②報告は結論を先に伝えて簡潔に

③言いにくいことも省略しない

④ヒヤリハットやミスなどは包み隠さず伝える

連絡のポイント

①要件が多いときは、メモを見ながら連絡する

②合図で連絡する必要がある場合には、作業前に合図の意味をお互いに確認しておく

③トラブルが発生した時は「止める」「呼ぶ」「待つ」を原則とする

相談のポイント

①困っていること、相談したいことを事前に整理しておく

②相談相手の都合に配慮したうえで行う

③相談した結果は、上司や関係者に報告する