設備や機械のスイッチ誤操作の事例
設備や機械等の各種スイッチを取り扱う作業者の誤操作や、それに伴う誤作動による事故や災害は後を絶ちません。誤操作により以下のような事故が実際に現場で起こっています。
②クレーンを使用して出荷作業を行っている際、ペンダントスイッチを押し間違えて玉掛け作業中の作業者が死亡する事故
③ダンボールの組み立て機械の点検途中、からだの一部がリミットスイッチに触れてしまい機械が動き出し、頭部を挟まれての死亡事故
④「スイッチを切ってから作業してください」を「スイッチを切ったから作業してください」と聞き間違えて、動作中の機械に手を出して災害事故が発生
など、いつも行っている作業で間違えるはずがないと思い込んでいても、人は勘違いや油断などで間違った行動を取ってしまいます。機械を修理する時などは元電源スイッチを切る、修理に関係ない部分は施錠するなどを行い、スイッチ操作の際は「指差し呼称」で確認をするなど、誤操作防止措置を徹底することが必要です。
慣れた作業に隠れた危険について
毎日同じ場所で同じような作業を行っていると、慣れと習慣で「危険」を感じる感覚が鈍ってきます。その結果、設備や機械等が危険な状態のまま放置されていたり、不安全な作業行動や危険行動が習慣化して、事故や災害等の原因となることがあります。
「すこし危険かな」と思っていても、面倒に感じてそのまま作業を続行してしまうとか、作業中にいつもと違う動きを機械が見せても、動作確認をせずにそのまま作業を続行してしまうことがあります。また、慣れた状態が続くと周囲の作業者も「危険な行動や不安全な行動」を指摘したり忠告したりしなくなり、結果として事故や災害が発生してしまうことがあります。
このような慣れによる悪循環を断ち切るためには、作業開始前にミーティングを行い安全に対して意識を向けることが大切です。各々が安全に関してコミュニケーションを取り、毎日新鮮な気持ちにリセットし、新たな気持で作業に従事することが重要です。危険予知活動(KYK)やリスクアセスメントで「危険を危険として感じる感受性」を高めることが、安全衛生対策には重要です。
立つ・座るなどの作業姿勢を正しく
悪い姿勢での作業は、疲労が増加したり健康を害することだけでなく、作業効率の低下や作業ミスを誘発します。次のような状態で作業を行っていないかをチェックしましょう。
立ち作業の場合
②無理な姿勢で部品等を取り出したり移動したりしていないか
③体の自由がきかないような場所や足場の悪いところで作業をしていないか
座り作業の場合
②体を横にひねったような不自然な姿勢で作業をしていないか
③照明が暗いことで、作業台に顔を近づけすぎていないか
④机から極端に遠い位置に座っていないか
立ち作業、座り作業どちらについても問題があるようであれば、作業内容に沿った改善を行う必要があります。
