現場の事故やトラブルについては、常に防止する意識が必要ですが、実は事故やトラブルが起こりやすいタイミングというのがあります。この記事では、事故トラブルがおきやすいタイミングを知ることと、同時にそれらのトラブルを未然に防ぐにはどうしたら良いのかを具体的にお伝えします。

作業開始時の安全衛生に対する心得

作業開始時は特に事故が多発するタイミングです。例えば車両を使用した作業を開始する際の事故やトラブルの大半は、運転開始時から20分以内に発生しているといいます。運転者の心身の状態がまだ運転行為に馴染んでいないこと、そして車両の作動初期は、機械的なひずみや不調が出やすいことでトラブルの原因になることが多くあります。

現場においても、その日の作業初めは心身の状態が不安定であったり、設備や機械なども作動初期は不安定な状態になっていることがあります。これらを踏まえて、その日の仕事初めは次のことを徹底して事故やアクシデントを未然に防ぎましょう。


①正しい服装・保護具をしっかりと身につける

②定例ミーティングでは、作業前の危険予測活動や体操などで準備を行う

③これから行う作業の(ムリ・ムダ・ムラ)のない作業段取りを考えてから取り掛かる

④設備や機械、工具などの作業点検を規定の通りに行う

⑤部下や同僚等、チームの健康状態を確認しあう

作業終了時の安全衛生に対する心得

作業終了時も、作業開始時と同様に事故が多発するタイミングです。航空機業界の安全航空管理では「危険な11分間」という標語があるそうです。これは、飛行機の離陸・上昇時の3分間と着陸時の初期進入から着陸までの合計11分間のうちに、全航空機事故の実に7割以上が発生していることの教訓です。

現場においても、設備や機械などを停止していく時や、作業の引き上げを行う時には、気持ちの部分がゆるみがちです。作業の終了タイミングでは次の6項目について手順を守って実施することで事故を未然に防ぎましょう。


①取り扱った機械等の手入れや掃除を行う

②使用した工具・用具は点検したのち定められた場所に戻す

③火を使用した際の後片付けは特に念入りに行う

④機械のスイッチ・バルブ・コック等の状態は、指差し呼称を行い再確認する

⑤自分の受け持った範囲内の5Sを責任をもって行う

⑥作業場のメンバーの終了状況および、心身の状態を確認する

休み明けの午前中に多発傾向!心疾患によるトラブル

イギリスの保険会社が曜日別の事故データを調べたところ、月曜日は他の曜日にくらべて、大小様々なトラブルが発生する率が高いことがわかっています。

医療分野においても、月曜の午前中に心筋梗塞などの心疾患が多いことは以前から知られています。ある医療機関が調査したところ、平日に努めている207人について「起床時」「朝10時」「夕方4時」「入眠時」とそれぞれ血圧を調べると、月曜の朝10時が際立って高いことがわかりました。

土曜、日曜とリラックスしていた心臓に、月曜午後は一気にストレスがかかるようです。専門家によると「月曜の朝はいつもよりも余裕を持って出社して、職場についてもいきなりギアをトップにいれて仕事に取り掛かるのは控えるべき」との見解を示しています。

落ち着いて準備をしながら、体を仕事モードに適応させていくことで、予期せぬ心疾患トラブルなどを防止することができます。