整理・整頓・清掃・清潔(4S)は、安全確保の基本として重要視されてきました。4Sの確保により職場環境が能率的かつ、効率的な状況を生み出すことができます。また、4Sの確保は生産性の向上や製品加工精度の向上など、高品質な製品を提供するために欠かせないものとなっています。

整理とは

作業上において「必要なもの」「不必要なもの」を分類し、「不要なもの」については、決められた場所に集め廃棄するか、また必要となるまで保管しておくことをいいます。

整理を効率的に行うためには、分類方法、移動や運搬の方法、安全な通路確保、保管場所の確保、廃棄(処分)の方法などをあらかじめ定めておく必要があります。

整頓とは

ルールに沿って物を置くことを言います。また再使用に便利なように、所定の場所に保管することをいいます。

整頓に大事なことは、取り出しやすいことと、置かれているものの使用頻度に応じて保管順序を取り決めることです。

特に保管順序に関しては、生産性や安全性に大きく関わってくる事項になりますので、しっかりと考えたうえで整頓するよう心がけます。

清掃とは

整理・整頓の仕上げの役目を持っています。機械設備・治工具・作業用具か通路・作業床に至るまで整理整頓したうえで、きれいに掃除をしてゴミ・ホコリ等を十分に取り除くことを日課として行う必要があります。

清潔とは

仕事内容によっては、生産過程で発生する油や水・粉塵・煙・ガス・有機溶剤蒸気などによる作業場の汚染を防止して、作業環境を最適な状態に保つことをいいます。

まとめ

4Sを実現させるためには、まず現場ごとに取り決められた「整理整頓」の方法をしっかりと理解習得することが大切です。作業場を綺麗にすることは安全管理にも繋がります。

なお、4Sの徹底のために、作業者1人ひとりが職場の4S推進について自覚し、定められたルールを守ることを「躾(しつけ)」といいます。この躾を加えて「5S」という言い方もあります。