災害は、どうしても起きてしまうものでしょうか?

事故や災害に遭遇してしまうのはなぜでしょうか。事前の予測を怠ったから?それとも単に運が悪かったからでしょうか。不可抗力による自然災害などが原因であれば「天災」だと言えますが、不安全設備・不安全行動などによるものなら、それは立派は「人災」です。言い換えれば、災害が ”起きた” のではなく、人が災害を ”起こした” のです。

災害の原因を見ると、作業する人の不注意、不安全行動、作業手順の無視など、作業者自身によって防げると災害が全体の90%以上を占めています。つまり、作業者一人ほとりが、しっかり注意を向ければ、大多数は防げると言えます。しかも、多くが同じような災害の繰り返しとなっています。予期せぬ災害というものはほとんどないと言ってもいいくらいです。

作業前の安全点検を怠った、作業手順を守らなかった、整理・整頓ができておらず現場が乱雑だった。など、災害の原因はたいていこれらの、どれかにあてはまります。原因がなくなれば、災害もなくなります。災害をゼロにしていくのは、作業者のみなさん一人ひとりなのです。