事故や災害を防ぐためには、最低限守るべきルールがあります。作業者として一歩を踏み出したばかりの新人からベテランまで、ルールと基本動作をしっかり守り、ちょっとした油断をしないことが事故や災害を防ぐことにつながります。

現場の一人ひとりに責任がある

仮に、作業者の方がケガをしてしまった場合。元請け会社や所属会社だけに責任があるわけではありません。労働安全衛生法では、元請事業者及び下請け事業者の責任だけでなく、作業者にも責任があるとされています。下請け業者や、元請け業者の安全指導や指示に従うことが作業者一人ひとりの義務であり責任です。

同じような事故や災害が繰り返し起こっている

事故や災害の原因を注意深く観察してみると、作業する人の不注意や安全への配慮を欠いた動作、作業手順の誤りなどが90%以上を占めています。どうしても「事故」や「災害」というと、運が悪かったと思ってしまいがちですが、実は作業者自身が注意をすることで防げることがほとんどです。事故や災害の多くは、同じようなケースで繰り返し発生しているのです。「ちょっとくらいなら」「自分だけは大丈夫」などの油断は禁物です。

事故や災害が起こるのはなぜか?

事故・災害の多くは、機械設備の不安全状態と、作業者の不安全行動の2点が原因で起こることが多いと言えます。これら2点がからみあって発生する事故・災害を未然に防止するためには、現場の作業環境の整備は当然必要ですが、そこで作業をする人々が現場のルールや、決められた作業手順をしっかり守り安全に配慮した作業を行う意識がもっとも重要です。

安全は人任せではなく一人ひとりの意識

「現場の安全」とは、「仕事中に自分がケガをしない。人をケガさせない」ことです。そのためには、作業員全員が常に「ケガをしない・させない」意識をしっかりと持つことです。法律や会社が決めたルールは必ず守り、現場で仕事をする全員で互いに助け合いましょう。また、安全に作業を進めていくことは、効率の良い仕事にもつながってきます。