安全大会を計画する運営担当者の方は、出来る限り効率的且つ、意味のある安全大会を実施したいと考えているのではないでしょうか。ただ、闇雲に準備を進めていくと時間ばかりかかってしまうだけでなく、段取り不足により安全大会のクオリティが低くなってしまいがちです。

本記事では安全大会を計画する際の「テーマ」や、どのような意識で準備を進めていくべきかを整理してお伝えします。

安全大会のコンセプトとは

安全大会の準備と聞いて思いつくのは、「会場は?」「事故データの整理は?」「参加者の募集方法は?」などの作業的な準備がよぎります。しかし、最初に考えるべきなのは、どのような『テーマ』で安全大会を開催するのかを考えることです。テーマと開催効果(ねらい)を設定することで、大会自体に一貫性が生まれて参加者に意図が伝わりやすくなります。

例えば、

「今回の安全大会のテーマは・・・」

・自社内のコミュニケーションの課題を題材にしよう
・作業者の健康に注目しよう
・現場の声をアンケートして、それを現場の課題として掘り下げよう

などです。

事故災害などの状況報告や、改善報告、表彰など定例的な内容も欠かせない内容ですが、テーマを設定して掘り下げるプログラムも含むことで、大会全体が引き締まります。このテーマ設定を行わず、定例的なプログラムのみで安全大会を重ねていくと次第に目的や目標を見失い、大会の効果自体が低下していくことになりかねません。

安全大会運営で意識したい3つの視点

計画を進めていくにあたって、運営担当者様は常に立場を変えて「3つの視点」で全体を見回すことが重要です。

1. 安全大会主催者の視点

・今回の安全大会で設定したテーマや意図は反映されているか
・大会進行に時間的無理は生じていないか
・費用面で無理はないか、追加費用が必要な部分はないか
など・・・

2.安全大会参加者の視点

・参加者に少しでも安全意識を持ち帰ってもらえるような内容か
・開催日時が多くの参加者にとって都合がつくか
・意欲的に参加したいと思える募集告知が出来ているか
など・・・

3.計画・運営者の視点

・スムーズな運営ができるようスタッフに指示しているか
・効率的な運営ができる体制になっているか
・設備面でのトラブル回避テストは万全か
・防災や安全面は確保できているか
・法的、社会的な問題はないか

それぞれの立場に立って全体像を見直すことで、足りない部分や改善点が見えてくることも多くあります。

まとめ

安全大会は定期開催されることが一般的です。意識をしていないと開催を重ねていくごとにマンネリ化し、惰性になってしまいがちです。これを機に安全大会のテーマや、開催計画を見直されてみてはいかがでしょうか。

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