安全衛生環境が良いと「生産性向上」につながる

工事の現場や建築の現場を通りがかった時に「安全第一」と書かれた看板などを見かけることがあります。「安全第一」の言葉が常に目に入るような環境にするだけで、災害の減少が見られるのと同時に、製品の品質向上もみられることが実証されています。

「安全」とはどのような状態なのか

安全というのは、災害だけのことを指すのではありません。常に”危険のない状態”のことを指します。

“危険な状態”とは、作業する場所において接触する物や場所に危険が含まれていることだと言えます。多くの災害は危険を含む、「物」や「場所」などが悪いタイミングで噛み合った場合に災害として発生します。

仕事をしていてケガをしたり、病気になったりすることを望む人はいません。災害や事故が発生した場合には本人が苦しむだけでなく、家族や同僚など自分に関わる多くの人が悲しむことになります。

災害は企業の「社会的信用損失」や「経済的損失」をもたらす

企業経営の目的は”利益を上げる”ことです。そのために生産や管理など様々な業務を行っています。しかし、ひとたび災害や事故などが発生すると、大きな社会問題に発展しかねません。

企業にとって社会的信用を失うことは、大変な経済損失を被ることになります。

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事故発生による企業への影響

たとえば、

事故の発生により生産ラインが止まり、製品が出荷できなくなり取引先へも多大な経済損失を与えてしまった。また、なかなか事故の原因が特定できず、再発生の危険もあることから生産ラインを稼働させることが出来ない。

このような場合には、原因調査や、設備改善のコストがかかります。また、人的事故が発生している場合は、治療費や見舞い金などの支出も想定されます。

しかし、もっとも負の影響が大きいのは、取引先からの注文停止や社会的な信用損失による、継続的な経済ダメージでしょう。場合によっては会社の倒産へ繋がることもあります。

まとめ

事故や災害がもたらす影響ははかりしれないからこそ、安全衛生の環境整備は最優先されるべきなのです。安全で災害のない職場環境の維持のためには、常に安全に配慮する必要があります。

多くの現場で安全スローガンなどを掲げるのは、「安全管理活動」が作業者と企業を守る最良の方法であるからなのです。

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