安全大会講演成功の秘訣は講演目的を意識することから

安全大会のプログラムに講演会を含めることが一般的になってきています。ただ、「本当に役立つ」情報や、参加者の身になるような講演を実施できている安全講演は大変少ないのが現状です。貴重な時間を使って講演を聞いてもらうのであれば、参加者さんに満足して帰って頂きたいものです。

この記事では、安全大会の準備をする担当者さんのために「安全講演を成功させる企画方法」をお伝えします。

講演を成功させるために①「参加者に何を伝えたいのか整理します」

担当者さんが、講演を企画するにあたって多いパターンは「とりあえず、誰に頼もう???」と最初に考えてしまうことです。安全講演を行う講師は多種多様なジャンルがあります。とりあえず探し始めると迷ってしまい時間ばかりかかってしまいます。講演企画の一番最初に考えることは「参加者さんに何を伝えると喜んでもらえるだろう?」「今、建築業界や自社の仕事を行っていく際に課題となっていることはなんだろう?」などを整理することからはじめてみてください。すると企画への第一歩が出てきやすいです。

【講演企画を考える最初の一歩ワード】

  • 業界のトレンドは?(安全に関わることだとなお良い)
  • 現場で課題になっていることは?
  • 自社内で課題になっていることは?
  • 参加者の多くが持っている仕事以外の課題は?(健康など)
  • 作業者さんとの会話でよく出る話題は?

今、貴社で目に見えている課題や何を伝えたいのか整理することで、どんなジャンルの話をしてもらうかが見えてきます。

講演を成功させるために②「参加者の興味を引くテーマを考えます」

講演してもらうジャンルが決まったら、もう少し詳細なテーマについて考えます。講師選びは後に取っておいて、主にどんなテーマに絞り込んで話をしてもらうかを考えます。

ほとんどの安全講演は45分から、長くても90分程度だと思います。この時間枠でザックリと広いテーマで講演すると、伝えたいことが薄まってしまいがちです。例えば、テーマを「コミュニケーション」とした場合、ただコミュニケーションの話をするというよりは、「上司と部下の意思疎通のためのコミュニケーション」や「「施主さんの心を掴む現場のコミュニケーション術」など、より絞ったテーマにすると参加者さんにも何の講演をするのかがわかり易いです。また、内容が絞り込まれているので短い講演時間でも内容の濃い講演になります。

テーマ絞り込みに関しても、自社の課題や業界の課題などを考慮して絞り込んでいくと考えやすいと思います。

ただ、担当者さんがテーマを絞り込んで決めるのもなかなか難しいと思います。その場合、ある程度テーマが決まったところで、関連テーマの講演をしている講師を選んでみてください。テーマに関しては講師も提案をしてくれますので、遠慮なく相談してみてください。

講演を成功させるために③「依頼する講師を決めましょう」

おおよそテーマが絞り込めれば、あとは講師を選ぶ段階です。どんなテーマであっても探せばたくさんの講師が見つかると思います。知人や知り合いで該当する講師がいればそちらにお願いできますが、心当たりがない場合はインターネットを利用して講師紹介サイトなどを利用すると、貴社のニーズに合った講師が見つかります。

安全大会講師紹介サイトってどうなの?依頼時の注意点も解説

尚、講師紹介サイトに登録している講師は講演内容やテーマをページ上に公開していますが、決してその講演内容でしか話せないわけではないです。問い合わせの際に「〇〇に絞り込んだテーマで講演してほしい」と相談すれば柔軟に対応してもらえることが多いのでぜひ相談してみてください。

安全大会担当者が講演を企画する際に注意すべきポイントまとめ

建築業や設備業、製造業にとって安全に対する意識向上はますます重要性が増しています。しかし、参加者さんの中には「できれば参加したくない」「付き合いだから仕方ない」「参加だけしていれば問題ない」など、残念ながら安全意識が低い人も一定数いるのが現状です。

少しでも興味深く講演を聞くことができ、現場に活かしてもらえる講演会を企画してみてください。より貴社にとって有意義な安全大会になるようお祈りします。

【講演会を成功させるポイントまとめ】

  • 講演の目的「何を伝えたいのか」を考える
  • 自社や現場の課題からテーマを絞り込む
  • 依頼する講師に話してほしい内容を伝える

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